The Owl of Athenaアテナーのシンボルであるフクロウが描かれた作品。知恵の女神としてのアテナーの象徴(出典:Wikimedia Commons CC BY 2.5より)
ギリシ
ギリシャ神話において、ムカデは他の動物と比べて直接的な登場は少ないものの、「毒」や「地中を這う生物」として象徴的に扱われることがあり、特に不気味さや不浄のイメージを持つ生物の一つです。古代ギリシャでは、ムカデを含む節足動物は大地の奥深くと繋がり、しばしば暗い場所や冥界に関連付けられていたのです。
ムカデのような地中を這う生き物たちは、神話の中で地母神ガイアのような存在と結びつき、地の中に秘められた力や毒性の象徴とみなされることもありました。こうした地中の生物たちは、神話的には「地上から見えない潜在的な脅威」や「地下に潜む不気味な力」を暗示しているわけですね。
また、ムカデは時に「挑戦すべき恐ろしい生物」の一部として例えられることもあり、ギリシャの英雄譚では、ムカデやサソリなどの毒性を持つ生物が登場することで、英雄の試練や困難さを強調している場面もあります。