ギリシャ神話で「美少年」といえば、ナルキッソス、ガニュメデス、そしてアドニスが代表的です。彼らは、その端麗な容姿ゆえに神々に愛される存在であり、さまざまな運命や悲劇に巻き込まれることとなりました。
ギリシャ神話で双子キャラクターといえば、まずアポロンとアルテミスが挙げられます。この二人はゼウスとレートーの子供として生まれ、神々の中でも重要な役割を担っています。両者は、昼と夜、太陽と月のように対照的な存在であり、絶妙なバランスを保つ双子の象徴なんですよ。
アポロンは太陽と音楽、芸術、医術を司る神で、知恵と美の象徴として崇められています。一方、アルテミスは月と狩猟を司る女神であり、野生と自然を愛し、純潔を貫く存在です。二人は異なる側面を持ちながらも、互いに補い合うようにしてギリシャ神話のさまざまなエピソードに登場し、対照的な役割を果たすのが面白いですね。
Castor and Pollux
カストルとポルクスを描いた古代彫刻。ギリシャ神話の双子の英雄「ディオスクロイ」としての兄弟愛と戦闘技術を象徴。
(出典:Wikimedia Commons Public Domainより)
また、ディオスクロイ(カストルとポルクス)も有名な双子です。彼らはスパルタの王妃レダの子供として生まれ、兄のカストルは人間、弟のポルクスは不死の神としての性質を持っているという特徴があります。兄弟の絆は非常に強く、カストルが亡くなった際にはポルクスがゼウスに願い出て、カストルとともに星座「双子座」として天に昇る運命を辿るのです。