ギリシャ神話における「狼」の意味や逸話

 

はギリシャ神話で「荒々しい力」や「知恵」といった象徴を持つ生き物で、特に光と狩猟の神アポロンと結びついています。

 

アポロンは「狼神(リュコス)」とも称され、神話では彼が狼に変身する姿や、狼が彼の聖なる動物として登場することがあります。このため、狼は「強さ」や「戦略的な知恵」を示す象徴とされていました。

 

一説では、アポロンの信仰が広がる前、ギリシャの一部では狼が太陽神の象徴と見なされており、彼の「狼神」としての性質も、古代の自然信仰に由来するとも考えられています。
またギリシャ神話と深いつながりのあるローマ神話では、ローマの建国者であるロムルスとレムスが、狼によって育てられたという物語があります。ティベル川に捨てられた後、母狼に拾われ、その保護のもとで成長。ローマを建国したという物語ですが、この物語では、狼が慈悲深い保護者として描かれています。