ギリシャ神話の神殿一覧

ギリシャ神話における重要な神殿一覧表

パルテノン神殿, 1881-1882年, ヴァシリー・ポレノフ作

パルテノン神殿/1881-1882年 ヴァシリー・ポレノフ作
(出典:Wikimedia Commons Public Domainより)

 

以下は、ギリシャ神話における重要な神殿とその特徴、関係する神々や伝説についてまとめた一覧です。

 

神殿名 場所 祀られている神 特徴と伝説
パルテノン神殿 アテナイ アテナ アテナイの守護神であるアテナを祀る神殿。紀元前5世紀に建設され、美しいドーリア式建築の代表例。黄金のアテナ像が置かれていました。
デルポイのアポロン神殿 デルポイ アポロン 「世界の中心」とされるデルポイに位置し、アポロンの神託が行われる神殿。ピュトン討伐の後、アポロンがここを聖地としました。
エフェソスのアルテミス神殿 エフェソス(現トルコ) アルテミス 世界の七不思議の一つに数えられる壮大な神殿。アルテミス崇拝の中心地で、豊穣や狩猟の女神としての信仰を集めました。
オリュンピアのゼウス神殿 オリュンピア ゼウス オリュンピア競技の主神ゼウスを祀る神殿。フェイディアス作の巨大なゼウス像(世界の七不思議の一つ)が安置されていました。
ポセイドン神殿 スニオン岬 ポセイドン アテナイ南部の岬に建つ神殿。航海者たちが安全な航海を祈る場であり、エーゲ海を望む景色が有名です。
ヘラ神殿(ヘライオン) サモス島、アルゴス ヘラ 結婚と家庭の女神ヘラを祀る神殿。アルゴスのヘライオンはヘラ信仰の中心地で、神話におけるヘラの力を象徴しています。
デメテル神殿 エレウシス デメテル 農業と豊穣の女神デメテルを祀る神殿。エレウシスでは秘儀(エレウシスの秘儀)が行われ、死後の再生や農業の豊かさを祝いました。
アスクレピオス神殿 エピダウロス アスクレピオス 医術の神アスクレピオスを祀る神殿。治療を求める人々が集まり、医療と癒しの中心地として機能していました。
アフロディテ神殿 コリント アフロディテ 愛と美の女神アフロディテを祀る神殿。神殿娼婦が奉仕していたことで知られ、愛と豊穣の儀式が行われていました。
ヘパイストス神殿 アテナイ ヘパイストス 鍛冶と火の神ヘパイストスを祀る神殿。アテナイに位置し、非常によく保存されている古代ギリシャの神殿の一つです。

 

このように、神殿は神々の崇拝の中心地であり、古代ギリシャの宗教と文化を象徴する重要な建築物として存在しました。それぞれの神殿は、特定の神話や儀式と結びついており、地域のアイデンティティとも密接に関係していました。